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少し前は「歯医者さんは痛くなってから行くところ」と思われている方がほとんどでした。
しかし、むし歯などの治療で削って失った歯は、組織が完全に元に戻ることはありません。
今後は「痛くなる前にクリーニングなどで通っていただき、むし歯や歯周病を予防するための場所」として歯科医院を利用してもらうことが、ずっとご自身の歯で過ごすために、欠かすことの出来ない大切な考え方になります。
ご自宅での毎日の歯磨き(セルフケア)はとても重要なのですが、それだけでは限界があり、取り除けない部位や歯磨きでは落せなくなってしまった歯石などを専用の器具を使用し取り除くことが必要になります。
すでにむし歯や歯周病になってしまった方は、治療後は二度と悪化させないためにもしっかりと予防し、自分の歯を出来るだけ残すようにしましょう。
当院で歯磨き指導を行いますので、ご自宅での歯磨きを適切に行っていただくと同時に、デンタルフロス、歯間ブラシ、洗口剤など、歯ブラシの他の方法を試して、徹底的にプラーク(歯垢)を残さないようにしましょう。
デンタルフロス
デンタルフロスは、歯と歯の間の歯垢(プラーク)を最も効果的に落とす掃除用の糸です。歯の隙間が狭い方にお勧めします。
通常30㎝程度の長さに切り、両手の中指か人差し指に巻きつけて使います。デンタルフロスを歯間部に滑らせるように入れ、両側の歯の側面に沿わせて動かし歯垢(プラーク)を除去します。
歯間ブラシ
歯間ブラシも歯と歯の間の歯垢(プラーク)を落とすための清掃機具ですが、歯の隙間が広い方にお勧めします。歯間ブラシにはさまざまなサイズ、形(I字型、L字型)があるので、使用する部分の隙間の大きさにあったものを選びましょう。
歯間ブラシの毛先を歯の間にゆっくり入れ、前後に動かして歯垢
(プラーク)を除去します。歯ぐきを傷つけないよう、力加減に
注意して使用しましょう。
口腔内の環境はそれぞれ人により異なるので一概には言えませんが、できれば6か月に1度は歯科医院で専門的なクリーニングを受けていただくことをお勧めします。
当院では、歯科衛生士によるクリーニングの施術はもちろん、ご自宅のブラッシング指導を行い、"セルフケア"と"プロフェッショナルケア"の両方からサポートさせていただきます。
プロフェッショナルによるクリーニング(PMTC)の流れ
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① 歯石・歯垢除去
専用の器具で徹底的に歯石・歯垢を除去していきます。
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② 研磨
専用のブラシとフッ化物入りのペーストを用いて、歯の着色を取り除き、一本一本丁寧に磨いていきます。
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③ フッ素塗布
むし歯を予防する効果のあるフッ素を、歯と歯の間や表面に塗っていき、むし歯になりにくい歯にしていきます。
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④ ホームケアアドバイス
どうすればむし歯を予防できるのかというお話と、正しいブラッシングケアをご指導いたします。
3DS
歯の型を取って透明な薄い樹脂でリテーナー(マウスピース)をつくり、その中に「むし歯菌を除菌する薬剤」を入れて装着します。
安全かつ確実に抗菌剤やフッ素等を歯の表面に塗布する方法です。PMTCによりバイオフィルムを除去したあとに使用すると薬剤の浸透が良く、非常に効果的です。
シーラント
奥歯の咬みあう面(咬合面)など、むし歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。
こうすることで食べかすなどがたまりにくくなるため、むし歯の予防に効果があります。
当院ではむし歯の治療後も、定期的にメンテナンスやクリーニングを受けることでご自身の歯をむし歯にせずに、一生涯美味しい食事をしていただきたいと思っています。
当院のクリーニングを受けていただくと、このような効果があります
- むし歯や歯周病にかかるリスクが劇的に減ります。
- 正しい歯磨き指導も行うため、ご自宅で最適なケアが続けられます。
- 口臭がなくなります。
- 歯がつるつるして、爽快感が得られます。
- 茶しぶやタバコのヤニもきれいに落とせます。
歯を守るために必要なことは、ご自身で行う毎日の「セルフケア」とセルフケアでは行き届かない部分を歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」です。
生涯、1本でも多く自分の歯を残せるように、私たちといっしょに予防に取り組みましょう。